私が日本株投信のインデックスを買わない理由
米国株はS&P500、NYダウ、NASDAQ100等のインデックスをここ数年買い増ししていますが、日本株投信のインデックスは保有した事がありません。理由としては以下となります。
米国の株式インデックスと比較して日経平均やTOPIXは見劣りする
中長期で見た際に日本の株式指数よりも米国の株式指数の方が期待リターンが高い事があげられます。実際に米国株の代表的な3指数であるNYダウ、S&P500、ナスダック総合指数は過去最高値を更新し続けていますが、日経平均・TOPIXは共に約30年程前のバブル期の最高値を超える事が出来ていません。理由は色々あると思いますが、米国の速い変化に順応する対応と日本の変化に対する保守的な対応がここまで差を広げた理由ではないかと感じます。約30年前の時価総額ランキングを検索すれば分かりますが、バブル期の日本企業は世界のランキングでも上位を独占していました。しかし、現在は日本で時価総額が一番高いトヨタ自動車でさえも世界のトップ10に入っていません。30年前には市場の表舞台に全く現れていなかったアップルやアルファベット(Google)等の新しい企業がトップを独占しています。このように新しい企業が数十年でここまで成長する米国の新陳代謝の良さが魅力的なインデックスを作り出していると言えると思います。また、インデックスは組み入れ銘柄を入れ替えてくれますので新陳代謝が良い市場にインデックス投信で投資する事は大きなメリットとなります。なぜなら長期で保有しても中身が陳腐化する事が無いからです。
米国株投信であれば米国ETFか信託報酬が安いインデックス投信
個別株が購入出来ない身としてはETFにしろインデックス系になりますが、米国ETFは信託報酬は安く(0.1%未満)魅力的なファンドがたくさんあります。私はETFについては退職後のキャッシュフローとしたいのでSPYDやVYMを保有しています。もちろん複利効果を狙って分配金をほとんど出さないeMAXIS SlimやSBI等の信託報酬の安い(これも0.1%未満)良心的なインデックス投信も併せ持っています。どちらにしてもよく分散された米国株へこれだけのコストで投資出来るのでやらない手は無いですね。
日本株投信であれば中・小型株投信
上記のようにインデックス投資なら米国の方が魅力的なので日本株を入れるのであればアクティブです。投信の比較サイト(モーニングスター等)で日本株投信のジャンルでシャープレシオを高い順に並び替えると5年以上の中長期で見た場合に上位はほとんど中・小型株が組み入れられたファンドになっています。実際に私の場合もリーマンショック真っ只中に購入していたJPMのザ・ジャパンはその後5年をかけて日経平均やTOPIXを遙かに超える実績を出してくれました。中・小型株はもちろん変動率も高いですが、中長期でしっかりとαを出しているファンドを選ぶ事が出来たら日経平均やTOPIXを大幅に超えるリターンが期待できると思います。ファンドを選ぶ時は長期で実績をあげている事が重要なので最低、期間5年以上の結果を参照することをお勧めします。
- シャープレシオ:(ファンドの平均リターンー無リスク資産)/ファンドリターンの標準偏差 ※つまりどれだけ効率的にリターンをあげたかをはかる指標
まとめと今後について
以上から米国株のインデックスはETF・投信共に費用が安くかつ成長性も見込め、魅力的な商品だと思います。日本株については投資するのであれば私は費用が高くてもインデックスよりもアクティブファンドを選択します。ただ、今後2022年4月に東証の市場区分が変更される予定です。この変更を機に日本のインデックス市場もより流動性が高くなり、米国の市場に遜色のない魅力的な市場になる事を期待したいです。将来そうなれば日本株のインデックスもポートフォリオに加えたいと思います。
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